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auのオレンジsim(L番sim)と灰色sim(9番sim)は昔のスマホでは使えないので注意!

投稿日:2018年5月6日 更新日:

私は、携帯のsimカードを色んな端末に挿して使います。動作確認のため、気分転換のため、その時々によって理由は違いますが、携帯のsimカードを色んな端末に挿して使います。

そんなある日、auのオレンジ色(橙)L番のsimをiPhone5に挿して使おうとしたところ「なんと使えないではないですか!」という訳で、何故使えないのか?どうすれば良いのか?を調べたのでその時の情報を共有。

結論から

結論から言うと、auでは通話は3Gで行う機種と通話も4Gで行う機種で異なるsimを使っていて、その両者の間に(公式には)互換性がないから、でした。

オレンジ色(橙)L番のsimや灰色9番のsimはデータ通信も通話も4Gで行う機種専用のsimで、通話は3Gで行う機種との互換性はない、ということです。

また、この互換性に関する問題はau特有の問題で、他社においてはこのような問題はなく、simカードの一般的な問題ではありません

auのsimの互換性について、簡単にまとめると次のような対応関係になります。

表1.auのsimの互換性
simの色 データ通信は4G
通話は3G 通話も4G

但し、完全に互換性がない訳ではなく、通話は3Gで行う機種であっても、端末がVoLTEに対応していれば、オレンジ色(橙)や灰色のsimでも挿し替えて使うことができます(逆はできません)。

また、au公式の見解として互換性がない以上、互換性のない機種へのsimの差し替えは、simの挿し替えで端末がぶっ壊れるようなことはないと思いますが、万が一そうなった場合でも文句を言えないことが予想されるので、互換性がないと謳われている機種へのsimの差し替えはあくまで自己責任で行ってください。

色々な言葉が出てきて、余計よく分からなくなっている人もいるかも知れませんが、auのオレンジ色(橙)L番のsimや灰色9番のsimをiPhone5等の古いスマホで使うことのできない理由は、簡単に言ってしまうとauがそういう運用にしたからというだけです。

従って、オレンジ色(橙)L番や灰色9番のsimを古いスマホで使えなかった時に、真っ先に疑うべきはsimカードの互換性であり、次のような理由ではありません。

  • simカードが壊れている。
  • 端末にsimロックがかかっている。
  • そもそも挿し替えて使うことができない。

結局のところsimを挿し替えて利用できるの?

できます。

問題の関心は「俺の持ってるスマホで、このauのオレンジ色(橙)L番や灰色9番のsimは使えるのか!?使えないのか!?」ということだと思いますが、考えるポイントは次の一点です、

端末がVoLTEに対応しているか否か

端末がVoLTEに対応していれば、オレンジ色のL番simや灰色9番のsimも利用できる可能性が極めて高く、端末がVoLTEに対応していなければ、オレンジ色(橙)L番のsimや灰色9番のsimを利用することは絶対にできません。

基本的にはそれだけです。

但し、全てのVoLTE対応端末で必ず利用できる、という訳ではなく、iPhone6のようにVoLTEに対応していてもオレンジ色(橙)のL番のsimや灰色の番のsimを利用できない端末も一部存在します。

(2019年05月06日追記)
この記事を書いた時点ではiPhone6ではオレンジ色(橙)のL番のsimや灰色の番のsimは利用できませんでしたが、iOSのアップデートにより現在ではiPhone6でも利用できるようです(ios12.1.4で確認済とのこと、iOS11以降であれば可?)。情報ありがとうございます。

iOSのアップデートによって「iOS端末では端末がVoLTEに対応していれば、オレンジ色(橙)のL番のsimや灰色の番のsimが利用できる」というのは真と言えそうですが、iPhone6世代のVoLTE初期のAndroid端末の場合の一部は、端末がVoLTEに対応していて、かつOS側でも対応がなされていたとしても、キャリアからの公式なOSアップデートが停止していたりして結局使えないケース、というのがレアケースとして存在していそうな気はします。

VoLTEに対応している機種、と言われても相当分かりにくいと思うのですが、iPhoneの世代を目安にすると、次の表の青か緑で網掛けのしてある部分が該当の世代です(特に記載していませんがPlusも同じです)。

青い網掛けのしてある部分が、公式には互換性は謳われていないが、VoLTEに対応しているので、実際にはオレンジ色(橙)L番や灰色9番のsimを使うことができるiPhone(但しiPhone6を除く)、緑の網掛けのしてある部分が、公式にも互換性が謳われていて、当然オレンジ色(橙)L番や灰色9番のsimを使うことができるiPhoneです。

表2.iPhoneの世代別VoLTE対応状況
iPhone データ 通話 VoLTE
iPhone4 3G 3G
iPhone4s 3G 3G
iPhone5 4G 3G
iPhone5s 4G 3G
*iPhone6 4G 3G
iPhone6s 4G 3G
iPhone7 4G 3G
iPhone8 4G 4G
iPhoneX 4G 4G


* iPhone6はVoLTE対応機種ですが、オレンジ色(橙)L番のsimや灰色9番のsimを使うことはできません。(iOS11以降で使えるようになったようです。)

Androidの機種であってもiPhone6より後に発売された機種であれば、通話は3Gで行うもののVoLTEに対応している、つまりオレンジ色(橙)L番や灰色9番のsimを使える可能性が高く、iPhone6以前に発売された機種であれば、VoLTEに対応していない、つまりオレンジ色(橙)L番や灰色9番のsimは使えない可能性が高いでしょう。

iPhoneやAndroid端末で、具体的にどの機種で使えてどの機種ではダメかというのは次のサイトに詳しく書いてあったので参考にしてみてください。

ちなみに、最近の機種(この記事を書いたのは2018年05月)については当然使えるはずなので、上記のサイトに情報がなかったとしても、使えない訳ではないでしょう。

auの公式見解と実際は異なる

この問題を複雑にしている理由の一つは、auの公式見解では、オレンジ色(橙)L番のsimや灰色9番のsimはVoLTE専用機でしか使えないとされていることでしょう。

オレンジ色(橙)L番のsimや灰色9番のsimを、実際には利用できる端末であっても、auの公式見解では使えない、とされている機種が多数存在しますが、auに動作保証されていないだけで、VoLTEに対応した機種であれば、ほとんどの機種において、オレンジ色(橙)L番のsimや灰色9番のsimを挿して使うことができます。

互換性一覧

auのsimの互換性について気になって調べてみたので、興味のある方は次の表をご覧ください。今回はスマホのsimだけに限って調べたので、ガラケー時代のsimについては省いています。

オレンジ色(橙)のL番simや灰色の9番simの互換性だけでなく、古いsimの互換性についても調べたので、古いsimを新しい機種で使えるかどうか?を確認する時にも役に立つと思います。

「✔」の付いた項目で利用することができます。

表3.auのスマホ用simの互換性
sim スマホ
データ通信
3G 4G
通話
3G 4G
VoLTE VoLTE専用
用途 特徴 非対応 対応
番号
3G用 ①,②
4G用 ⑤,⑥
橙、灰 L,⑧
表4.auのsimカードの色と番号
sim 説明
用途 特徴
番号
3G用 NFC非対応
NFC対応
4G用 micro
nano
L iPhone向
Android向

【参考】

au ICカード / Wikipedia

通話は3Gって?VoLTEって?

通話は3Gとは

通話は3Gって「なんで4Gの端末なのに通話だけ3Gでやるの!アホなの?」みたいなのが更にこの問題を混乱させていると思うので簡単に解説。

元々スマホの世界では3Gだけを利用した平和な時が流れていました、しかしある時4Gの技術が開発され、新しい世界への扉が開かれますが、通話のシステムを変更するのは超面倒なので、とりあえずデータ通信だけは新世代の4Gの技術を使い、通話は今まで通り3Gの技術を使うという、3Gと4Gが共存する混沌の時代が訪れました。そしてiPhone8の登場と時を同じくして、晴れて通話のシステムも4G用に変更され、データ通信も通話も4Gで行う、完全に4Gの時代が訪れたのです。めでたしめでたし。

という話です。

ちなみに、4Gで通話を行うために採用されている技術がVoLTEという新しい技術なので、VoLTEに対応しているか否かが、重要になってくる訳です。

【参考】

LTEでつながっているのに電話があると3Gに切り替わるって、どういうこと? – いまさら聞けないAndroidのなぜ / マイナビニュース

VoLTEって?

ついでに、VoLTEについても簡単に説明しておきます。

VoLTEとは先程も少し触れた通り、通話を行うための新しい技術です。

そして、このVoLTE、従来の通話方式と大きく異なる方法を採用しており、今までの通話技術と全く互換性がありません

だから、VoLTEのためにつくられたsimは古い端末で使えなかったり、VoLTEのためにつくられていないsimは新しい端末で使えなかったりするのです。

【参考】

iPhone 6で対応したVoLTEって何? 何が良くて、どうやって使うの? / ASCII.jp

これはauだけの現象

さて、通話だけ3Gの意味やVoLTEの意味を簡単に説明しましたが、自分も含めて一つの単純な疑問を抱く人も多いと思います。

それは、

別にVoLTE専用のsimをつくらなくても両方で使えるsimつくればいいのでは?

はい、その通りです。実際au以外の会社ではそうなっています。
つまり、我々auユーザーだけがこのような混乱に巻き込まれている訳です。

逆は完全に不可

auのオレンジ色(橙)L番や灰色9番のsimを古い端末でも使えるか否か、についての話をずっとしてきましたが、逆に古い端末で利用されていた、黒5番や黒6番のsimをiPhone8等のVoLTE専用機で使うことはできるのでしょうか?

答えは、

完全にできません

これが意味することは、例えばiPhone7を使っていた人がAppleが販売するシムフリーモデルのiPhone8を手に入れて使おうとしても使うことはできず、2160円の手数料を支払ってsimカードを変更する必要がある、ということです。

この時、この変更は「機種変更扱い」となるので、もし毎月割が残っていた場合は毎月割が消滅してしまいます。

つまり毎月割が残っている限り、どこからからauのsimで使えるiPhone8を手に入れたとしても現実的には高いコストを支払わない限り使うことはできないという訳ですね。

また、iPhone7で使っていたsimをiPhone8用に変更した場合であれば、非公式ながらiPhone8用のVoLTE専用simでもiPhone7で使うことができますが、元々使っていた端末がVoLTEに対応していない場合は、VoLTE専用simを挿して使うことはできないので、iPhone8用のsimに変更してしまうと、変更後のsimを今まで使っていた端末で使うことはできません。

【参考】

APNの設定にも注意

auの端末をドコモの回線で使ったり、ドコモの端末をauの回線で使ったりする場合にはAPNの設定が必要ですが、VoLTE用のAPN設定が別途必要になる場合もあるようです。

これは、通常のauのAPNを設定する代わりに、VoLTE用のAPNを設定する必要がある、という意味ではなく、通常のauのAPNを設定した上で、更にVoLTE用のAPNも設定する必要がある、という意味です。

いわく、ドコモのVoLTEと他社のVoLTEでは仕様が異なるため、ドコモで購入したスマートフォンをロック解除して他社で使用する場合、ケースによってはVoLTE用のAPN設定が別途必要になるとのこと。

引用:Galaxy S8+をロック解除して、キャリアを乗り換えたらハマりました
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/minna/1105735.html

まとめ

ポイントは「端末がVoLTEに対応しているか否か」です。対応していなければ使える希望は断たれ、対応していれば使える可能性が極めて高いです。

逆に古い端末で利用されていた黒いsimカードをiPhone8等のVoLTE専用機で使うことは完全にできません。

また、この問題はあくまでau特有の問題で、他社には当て嵌まりません。

非常に分かりにくい仕組みになっていますが、auのsimを挿し替えて使い続けたかれば、この問題は当面避けては通れません、分かりにくさに負けることなく、これからもsim挿し替えライフを満喫していきましょう。

参考ページ

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執筆者:


  1. アバター 美希 より:

    とても分かりやすく、参考になりました。
    ありがとうございます。

    • 気になる羊 気になる羊 より:

      コメントありがとうございます。お役にたてたようで嬉しいです。

  2. アバター 通りすがりの者です より:

    auのオレンジSIM(04LE、いわゆるL番)がどの様な端末で使えるのか検索していましたところ、こちらへ辿り着きました。
    大変分かり易い解説を頂き有り難うございます。参考になります。

    この記事を拝見した後に、iPhone6もios11以降はauのVolteに対応している(現在、UQモバイルのAndroid用のVolteSIMで使っております)ので、
    auのオレンジSIM(L番)も使えるのではないかと思い、試してみました。

    結果、「au 4G」と表示され、音声通話、データ通信ともに出来るようです。
    ちなみに、当方の端末は、SIMフリーのiPhone6(ios12.1.4)です。

    ご参考までご報告します。

    • 気になる羊 気になる羊 より:

      お役に立てたようで嬉しいです。また、情報ありがとうございます。

      iOSのアップデートによってiPhone6でもオレンジSIM(L番)が使えるようになるというのは盲点でした。記事を修正しておきます。

      他のケースでも現状NGでもOSのアップデートでOKになったり、またレアケースだとは思いますがその逆もありそうですね。

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